一東京都心部のモデル地区の分析を通して一
広井 義政
指導:小嶋勝衞教授・根上彰生専任講師
東京都心部では、1960年代をピークに一貫して夜間人口が減少してい。本研究では、この問題を土地利用面から追求し、特に居住者の選択してきた土地活用事業(ここでは4種類)の変遷と選択された事業パターンごとの収益性との関係を分析した。結果的に、居住者の事業選択は事業パターンごとの収益の優位性に強く影響されており、事業収益を構成する経済要因の変化によって事業選択の選好性も変化してきたことを明らかにした。これまで、居住継続する事業に比して居住継続しない土地売却事業の収益性が大きかったため、この対策として住居系用途を含む建て替え事業への容積率の割増、及びこれを有効に活用するシステムの構築を提案した。