一中央区の実態を事例として一
植木 毅
指導:木村宏教授、村内明教授、小嶋勝衞教授、三橋博巳専任講師
建物の寿命は、建物の構造、設備、施工および修繕、維持管理の状況により異なる。しかし、経済活動の著しい都心部においては、社会的資産・経済的資産の側面がクローズアップされる。本研究は、建物の滅失(取り壊し、災害等)の状況に着目し、大阪市中央区を事例に、社会・経済状況の変化と寿命の関係を明らかにすることを目指して、固定資産家屋台帳の詳細分析と、社会・経済の関連事象の対比から、用途別の建物寿命と地価動向、滅失棟数等の間に密接な関係があることを明らかにした。