一東京ディズニーランドを対象として一
大迫 道治
指導:横内憲久教授
本研究では、近年の余暇開発の切り札的なテーマパークを取り上げ、都市に対して極めて閉鎖的なテーマパークが街づくりとどのように関わっているかを、東京ディズニーランド(TDL)を事例として、財政、市民意識、事業所に与えた影響から明らかにしている。その結果、街を形づくる物的な影響が出にくく、イメージ向上などの非物的な要素が大いに期待できるとの成果を得た。しかし、これはテーマパークだけでは「遊」空間を街に浸透させる力がないことを意味しており、空間を閉鎖的にせざるを得ないテーマパークの欠点ともいえるのではないか。このような閉鎖的な「遊」空聞から都市に「遊」を浸透させる方法を導くことが今後の課題となろう。