一機能分担及び従業者の分散シミュレーションー
小野関 義晴
指導;小嶋勝衞教授
本研究では、都区部の業務機能を業務核都市へ分散する業務核都市政策に着目し、その業務核都市の規模・機能の不明確さ、分散効果の暖昧さなどを捉えて、「業務核都市基本構想」の比較検討から東京圏の機能分担に対する問題点の指摘、空間相互作用モデルを用いた従業者の分散シミュレーションから通勤構造への影響予測を目的として、業務機能の分散・整備に対する提案を目指した。「業務核都市基本構想」の類似性による業務核都市相互の競合の危険性を指摘、発生量制約型エントロピーモデルによる都区部、業務核都市における通勤構造への影響を定量的に予測し、その分析結果から都区部における地区別分散誘導の提案を行っている。